夢をかなえるゾウ1の課題の紹介とあらすじ
夢をかなえるゾウ/水野敬也著、ある日主人公の前に突然現れた関西弁を話すインドのゾウの神様ガネーシャとの交流を通じて主人公が夢を実現するための課題を出し考え方や行動について学ぶ自己啓発書です。
400万部を売り上げるベストセラーで続編2、3、4巻と発売中です。
kindleでも読めるので行動力を身に付けたい人や行動量を増やしたい人、過去の偉人の発言等をユーモアを交え物語形式に紹介してくれる為小説として楽しみたい人にもおすすめです。
夢をかなえるゾウの要約
主人公は六畳一間に暮らすサラリーマンで目の前にある日突然、関西弁を喋るゾウの姿をした神様が現れる所からスタートします。
このゾウの神様「ガネーシャ」は過去の偉人、エジソンやリンカーン等のコーチングをした(自称)という。
ガネーシャは人生を変えたいけど何をすればいいのかわからないという主人公に今すぐ初められる29の課題を出し、その課題を主人公がこなしながら自信を付け成長していく物語になっています。
主人公とガネーシャ
主人公は人生を変えたいけど何をすればいいかわからないダメサラリーマン、性格はネガティブで物事に消極的。
そんな主人公の前に突然現れた関西弁を話すインドのゾウの神様ガネーシャ、ヘビースモーカーであんみつが好きなキャラが強めの設定。
物語は主人公とガネーシャが対話形式で進んでいきます。
主人公はある日突然現れたガネーシャに懐疑的で人生を変えるためのガネーシャから出される課題にも最初は嫌々で「本当にやる意味あるの?」と態度の反抗的。
ガネーシャはユーモアを関西弁を交え過去の偉人の行動や発言を持ち出し主人公の人生を前向きに変えていく物語です。
ガネーシャの29の課題
本を読みながら読者も課題を一つづつ取り組める形になっています。
- 靴をみがく
- コンビニでおつりを募金する
- 食事を腹八分におさえる
- 人が欲しがっていっるものを先取りする
- 会った人を笑わせる
- トイレ掃除をする
- まっすぐ帰宅する
- その日頑張れた自分をホメる
著書からの一部抜粋ですがガネーシャが主人公に与えた課題です。
最初の課題の靴を磨くように言われた主人公は何の意味があるのか?と聞くとガネーシャは
自分が会社に行く時も、営業の外回りする時も靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分を支えてくれているもんを大事にできんで成功できるか、アホ!
強めの口調で叱責、罵倒されながら主人公は反抗できず靴を磨き始めるのです。
玄関に座って靴を磨く主人公を見下ろしながらガネーシャは
おい!そんなリキんでみがくなや。もっと優しゅうみがかんかい。「いつも頑張ってくれてありがと~」って感謝しながらみがくんや
とユーモアも含みガネーシャの面白いキャラクターと主人公の課題をこなしながら物語は進みます。
物語に登場する偉人
主人公との会話の中に数多くの偉人が登場します。
主人公に課題を説明する時に必ず各国の有名な偉人が説明の引き合いに出てきます。
課題、トイレ掃除をする。
ここで登場するのが松下の幸ちゃんこと、松下幸之助。
あの子はな、誰よりも早く会社に行って仕事する前にトイレ掃除をやってたんや。
続いて本田の宗ちゃんこと、本田宗一郎。
本田の宗ちゃんの工場はあえて工場の真ん中にトイレを作ったんや。隅に置いとったら汚れててもほったらかしになる。真ん中に置いてみんなできれいにしてこうなって
二人のエピソードとトイレ掃除の大切さを主人公に説明します
トイレ掃除をするちゅうことはな、一番汚いとこを掃除するっちゅうことなんや。人がやりたがらんことをやるからこそ人に喜ばれ価値が生まれるんや。
このような感じで各課題になかなか芯をくった説明と数多くのエピソードが本の中で紹介されます。
人生を変える行動の実践すること
しばらく課題をこなしていく主人公に次はこんな課題を提示します。
課題、一日何かをやめる
今の自分みたいに変わりたい、今までと違う人生を歩きたいと思った時普通やったらどないする?
そうですね…何か新しいことをはじめようとするでしょうね
新しいことやってうまく行く場合もある、でもそれだけやったら変わるのは難しいねん。むしろみんな『新しいことをはじめよう』と思うからなかなか変われへんねん。
一日は二十四時間やろ、今会社行ったり、友達と会ったり、寝たり、漫画読んだり、二十四時間はパンパンに詰まってんねん。新しいことを始めるには何かをやめることからはじめるんや。
続いて、やめることを実践する話に移ります。
主人公がテレビを見ないと決めると具体的に行動に移す場合コンセントを抜く、捨てると効果的だという説明です。
自分がこうするて決めたことを実行し続けるためには、そうせざるを得ないような環境を作らなあかんいう事や。ただ決めるだけか、具体的な行動に移すか、それによって生まれる結果は全く違ってくるやで
それが変わるってことなんやで
と、深い話と決めたことを継続する為には環境作りが大切だという説明でした。
人生で大切なガネーシャの教え
飛行機を最初に作ったライト兄弟。彼らは人類で初めて飛行機を作ったんは自分らという自負から飛行機の特許を取った後他の飛行機を作ろうとした会社を次々訴えたんや。
結果、航空業界全体から孤立してライト兄弟の作った航空会社はほとんど誰にも知られず姿をけしたんや。
人生で成功したければもっとほかの人の成功を助けること。
課題、人の成功をサポートする
ガネーシャは最後に主人公にこんな話をします。
成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるためにこの世界を創ったんやからな。
成功だけが人生じゃない、もっと楽しむべきという教えに一人の読者としてハッと思わされる部分がありました。
どんな日だって夢をかなえていく道のりを楽しむことが大事だと気付かされる一文です。
まとめ
ゆめをかなえるゾウ1巻350ページの紹介と感想でした。
350ページに厚みを感じますが難しい説明やテーマもユーモアを交え対話形式がとても読みやすいと思いました。
偉人のエピソードや失敗談から教訓を学ぶ説明もわかりやすく自己啓発に重要な部分を課題として、読者も本を読みながら課題に取り組めるところも実践しやすく本書の魅力だと思います。
行動することの大切さ、周りに感謝し生きることの大切さを学びが多い1冊です。